介護職員の仕事のメリットとデメリット

介護職員として働くメリットは、大きく分けて3つあります。1つ目は、未経験でも始めやすいという点です。介護の現場は慢性的な人手不足であることから、無資格者や未経験者も受け入れている求人が多いという特徴があります。よって、異業種から転職する場合でも働くことが可能です。研修や資格の取得を支援する制度が充実している施設も多いため、未経験者でも知識や技術をスムーズに得ることが可能です。

2つ目は、確実にキャリアを身につけられることです。介護業界では資格の有無によって能力を評価されるため、資格を取得すれば年齢に関係なくキャリアアップを実現できます。国家資格である介護福祉士の資格を取得すれば、介護現場のリーダー的なポジションに立てます。

3つ目は、他業種や自身の生活の中で働いた経験を活かせることです。介護職員として働く場合、利用者と接していくコミュニケーション能力が必須になります。ここで培ったコミュニケーション能力は、どの職場で働く場合にも役立てられるものです。心に寄り添うスキルは、同僚に対してもお客さんに対してもプラスな影響を与えます。

加えて、介護の知識と技術は、自身の親の介護やパートナーの介護の際に生かされます。すべての人に老後は訪れるものであり、人生においてほとんどの人が介護を考える時期があります。そんな中、介護の知識と技術を持っているのは大きな強みになります。大切な家族やパートナーを支える能力があるというのは、非常に大きなメリットになるでしょう。

上記では介護の仕事のメリットを挙げましたが、当然ながらデメリットもあります。まず言えるのが、体力が必須になってくることです。介護現場では利用者の体位変換や入浴介助などに腰に負担がかかる業務が多く、腰痛に悩む介護職員が多いのが特徴です。体力面は年齢と共に落ちてくるため、しっかりとした自己管理ができる人が望ましいでしょう。

そして次に挙げられるのが、給料の安さです。資格を取ることで手当がつく場合もありますが、それでも安い現状が問題視されています。満足行く報酬が欲しいのであれば、職場選びを慎重に行い、資格の手当を調べた上でキャリアアップを目指していくことをおすすめします。