介護職員の主な仕事は、高齢者が自立した生活を送れるようにサポートすることです。サポートをする際には、利用者によって自分でできることと助けが必要なことが異なるため、何が求められているのかを見極めることが重要になってきます。
言われるがままに手取り足取りお世話をすることは、自立には繋がりません。利用者が何を求めているのかを理解するためには、こまめにコミュニケーションを取る必要があります。そのため、利用者にとって話しかけやすい存在になることが大切です。身だしなみを整えて、常に笑顔を心がけ、気軽に声掛けをして、利用者に安心感を与えるようにしましょう。
とはいえ、親しみやすさを重視しすぎて、馴れ馴れしい言葉遣いになるのは良くありません。親しき仲にも礼儀ありという言葉の通り、礼儀が無くなればトラブルに発展してしまいます。そうならないためにも、利用者一人ひとりに寄り添い、丁寧な言葉遣いで相手に敬意を持って接することを意識しましょう。
こうした介護の仕事の職種の呼び名は、大まかに3つに分けられています。介護士・介護福祉士・介護支援専門員です。介護士は日常生活のサポートがメインになる仕事です。食事や着替え、入浴介助といった身体に直接触れる介護をおこなう場合には、介護職員初任者研修修了以上の資格が必要になってきます。介護福祉士は国家資格です。知識と経験を持った人材として国から認められた立場であるため、介護が必要な人をサポートするだけでなく、現場の介護職員のマネジメントなども任されます。
そして介護支援専門員は一般的にケアマネージャーとも呼ばれ、ケアプランの作成や介護給付費の管理などを任されます。ケアマネージャーになるためには、医療・福祉系の国家資格や生活相談員など決められた資格を保持して職種に就き、5年以上かつ900日以上の勤務実績が必要となります。このように、介護職員といっても持っている資格や能力は異なっており、それぞれの業務内容も全く違ってきます。今後、介護の道を歩みたいのなら自身がどうなりたいのかを熟考して、キャリアプランを立てるようにしましょう。